炎上した「人生会議」 あの騒動を振り返ってみる
生きとし生けるもの、
それは、必ず死を迎える
わかってはいるんです。
でも、わかっていない。
いや、自分のこととして、わかろうとしない。
命の危機が迫った時、想いは正しく伝わらない。
「もしものとき」のための話し合い
それが、【 人生会議 】
このことを周知しようと厚生労働所が作成したポスターに、多くの批判が集まり、
配布が中止される騒動となりましたね。
たしかに、吉本芸人の小藪千豊さんがモデルのポスターは、すごくインパクトを与えるものでした。
死期が近い人に扮した小藪さん。
命の危機が迫ったら、「 想い 」も、伝えられなくなる。
だから、
そうなる前に「 人生会議をしよう 」
そのことを訴えた内容でしたよね。
ある日突然、自分が病に倒れ
仮に、「目を覚ますことがない」としたら
・洗濯物などのため、「頻回に病院訪問」
・病院から「退院」を促される
・長引く入院による「経済的負担」
その時に自分は何を考え、
何を想い
何を伝えるのでしょうか?
心身の不調は、必ずだれにでもやってきます。
もしかしたら、それは ” 突然 ” かもしれません
じぶんが希望する医療やケア(介護)を受けるために、
大切にしていること
どこで、どのような医療・ケアを望むか
これらを、
自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人たちと話し合い、
共有することが重要なんですね。
考えは、変わるものです。
繰り返し、話をすることが重要です。
そういえば、どうして11月30日が「人生会議の日」なのでしょうか?
「 アドバンス ケア プラニング 」
この名称を、もっと親しみのあるものにしようと、
厚生労働省が愛称を広く募り、
2018年11月に誕生したのが「人生会議」という言葉だそうです。
い(1)い(1)みと(30)り
い(1)い(1)みと(30)られ
このゴロから、11月30日が人生会議の日となりました。
そして、 今年11月下旬
あの騒動が起こったのはまだ記憶に新しいのではないでしょうか‥‥
誰でも批判はできる。
でもそれは、
「死」が、自分に関係のないことだから?
明日かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
でも、今日かもしれない。
「死」を特別なことと思わず、
自分のこととして、
「その時のこと」を話し合う。
向き合い、話し合おう。
末期状態での、家族による救急要請
長引く入院による、家族の経済的負担
延命治療
この事実に向き合い、
家族に負担を、迷惑をかけないために
今できること。
考えて考えて決めた後に、
その考えは、変わってもいいんですよね。
大切なのは、普段から、話をすること。
だから、わたしも。
人生会議、しとこ。